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オデッセイのRのレビュー・感想・評価

オデッセイ(2015年製作の映画)
3.8
TOHOシネマズ流山おおたかの森にて友人3人と鑑賞。

火星に1人置き去りになった宇宙飛行士マーク・ワトニー(マット・デイモン「オーシャンズ11」)と彼を助けようとする周囲の人々の奮闘を描く。

※ネタバレしてます

やっと観れた〜。
公開から大分経ってたからか客は少なめだった。

マット・デイモンで宇宙ものというとどうしても「インターステラー」を思い出してしまうんだけど、今回はいい役だった笑

つーか、これは果てしない話だなー。

マット・デイモンは開始早々、火星に1人ぼっちになってしまうんだけど、まず立ち上がりの絶望感が半端ない。

初っ端からアンテナ刺さってるし、食料も次の探索隊が来るのが四年後ということを考えるともうそれだけで詰んだ…って誰しもが感じちゃうだろうなぁ。

それでも、ワトニーは持ち前のバイタリティと明るさで困難を切り抜けていく。

植物学者としての知識を生かして、火星の土を耕し、感謝祭用のジャガイモを種芋として植え、栽培する。

水問題も化学の知識で見事生み出した結果、初めて火星の土壌に小さな芽が出た時は感動したなぁ。

もう一種のカタルシスさえ感じた…

地球との交信手段も、過去の火星探査装置を掘り起こして、実際に十六進法を駆使して成功するんだからすごい。

やっぱりアイデアと行動力て大事なんだなぁ。

その中でも要所要所で失敗はあるんだけど、ワトニーはめげない!だって、めげて投げ出したら死ぬから!誰も助けてくれないから!

だからこそ、失敗を経て、細く確実に生き残るために火星で生活するための術を得ていく様は見ていて快感だった!

一方、地球側もメンツは豪華!!
「それでも夜は明ける」のキウェデル・イジョフォーや「宇宙人ポール」のクリステン・ウィグ、「プロメテウス」のベネディクト・ウォン、「ルーパー」のジェフ・ダニエルズなど粒ぞろいのメンツ!

ここに火星探査クルーも加わって、なんとかワトニーを助けようとするんだけど、こういうのって生き残ろうとする側よりも助けようとする側の方が観る側のテンションがどうしても緊急性が前者よりも低い分、若干落ちがちになると思うんだけど、そうなっていないのがすごい。

みんな、ワトニーを助けるため、例えどんなに時間がかかって、リスクが伴おうとも必死になって助けようと努力する様は、感動必至だった!

特に火星クルーの最終的な決断を要する会話シーン。

あれ、ワトニーを助けるために地球に戻るための任期も伸びる上、失敗したら全員死ぬ状況下でも即断するから泣けるんだよね。

一切、躊躇しない。

あと、終盤のワトニーを救うため、科学力学課のリッチが秘密会議を提案するんだけど、その名前が「エルロンド計画」!しかも、それを「ロードオブザリング」のボロミアを演じたショーン・ビーンに言わせるんだから、また憎い!!ここは内輪ネタながら、知ってた分、笑ってしまった!!

最後の結末は是非劇場で見ていただきたいとして、やっぱり「心の強さ」と「友情」って生き残る上で大切な要素なんだなとこれほどまでに思わされるとは思わなかった!!

最後の最後、生きるというただ一点において大事なことは「食べ物」でも「水」でもない目に見えないものなんだなー。

マジ、人間捨てたもんじゃねー。
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