masayaan

masayaanの感想・レビュー

2016/06/21
オデッセイ(2015年製作の映画)
3.0
なかなか面白く、最後までバーっと見れたのは事実。だけどやっぱり、設定的にやむを得ないのだが、もの凄いスケールの話である筈にも関わらず、『月に囚われた男』なり『エウロパ』よろしく、結局は室内劇に終始してしまうのが残念だ。原因は一つで、これまでに挙げた映画すべてがそうであるように、「本当はここに存在する筈のないカメラ」の存在感を極力排除し、一連の映像が映像として記録されている理屈を立てようとするあまり、カメラがほぼ死んでいるからである。原作の再現度がいかほどかは分からないけれども、基本、「設定」と「着想」の映画であり、随所で「あー、なるほどその手が!」となるものの、それを映像化することの優位性というのはあんまり伝わってこない。中国資本にへーこらするのもいささか露骨であり、物語の高揚になんとなく乗ってみせることはできるものの、それは、映画という存在そのものに震えるという体験では全くない。