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オデッセイのsTAのレビュー・感想・評価

オデッセイ(2015年製作の映画)
4.5
理系として観るべき作品。
”Mars will come to fear my botany powers.(=火星よ 我が植物学の力を恐れるがよい)”に人間の意地を感じた。
”So, in the face of-overwhelming odds, I'm left with only one option. I'm gonna-have to science the shit out of this.(この絶望的な状況で僕に残された道は1つ。科学を武器に 乗り越える。)”には科学者の意地を感じた。どちらも最高にかっこいいセリフだ。
地上でくだらない、些細なことを気にして邪推をしている中、ワトニーは冷静に科学の力で生き抜こうとしていた。ヒート問題の際に、小話に絡めてHot Stuffを流したりと洒落も効いている。
場面は覚えてないけど3,4回は泣いた。が、1番のシーンはクルー5人がどんな犠牲を払ってでも、それがどんなに難しい選択でも、ワトニーを救う方を選ぶシーンと、ワトニーをキャッチしたシーン。あの決意と、あの達成感とはなかなか味わえない。これぞ映画体験というべき代物。
何はともあれ、前半の多くのサバイバルシーンで掴みはばっちり、中盤の、以前として変わらず諦めない姿勢を見せるワトニーと、そのワトニーを何としても救い出そうとするクルーやNASA職員たちの姿、そしてクライマックスと後日譚と、全く隙が無い作りになっている。特にサバイバルシーンで見せる人類としての、科学者としての意地は、理系なら必見。あれは血が騒ぐ。
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