Yoshiyuki

昔々、アナトリアでのYoshiyukiのレビュー・感想・評価

昔々、アナトリアで(2011年製作の映画)
3.4
正直あんまり真面目に見ていない、、、。
いい作品だとは思うけど、僕は内容じゃなくて構成的に苦手で、あんまり集中出来なかった。

ワンショットが比較的長く、カメラムーブメントもシンプル。時間の飛躍が少なく回想シーンも無いので、全編ワンカットのような感覚に近い。あまりドラマティックだったり刺激的なシーンも少ないせいか、ドキュメンタリーっぽさも感じた。
個人的には、映画の凄さは、ある程度の量の情報を90-120分という短い時間に盛り込みストーリーを展開できるところ(小説だとそうはいかない)にあると思っているし、きっと僕自身、現代の刺激だらけのエンターテイメントに汚染されているからか、あんまりにスローすぎるものは少し苦手。

でも、テーマや描かれているものはとても興味深いと感じた。観客にいろんな想像の余地を残してくれている作品なので、読み取り方は十人十色だと思うが、僕は「人間の心」にフォーカスが当てられているのではないかとおもった。
色々な人の行動や言動から、人間のとても「日常的」な心模様が描かれている。それほど新鮮味はないかもしれないが、複数の人のこうした些細な感情の動きを客観的な視点で見る機会も少ないので面白い。

また、トルコの風景がとても綺麗に撮られているところも素敵。トルコの普段目にしないような文化に触れられる点も良く、普段で会えない世界に触れられる点では映画の醍醐味を感じられる。
Yoshiyuki

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