三郎丸

マイ・ベスト・フレンドの三郎丸のレビュー・感想・評価

マイ・ベスト・フレンド(2015年製作の映画)
4.0
邦題の鼻にツンとくるセンスのあるタイトル(友情の話だから仕方ないんですけど…)にはビビりました!
原題は「MISS YOU ALREADY=もっと一緒にいたい」
ウーン、別に原題ママでインじゃ…?
作品としては凄く良いです!

ストーリーは、
小学校からの大親友のミリー(トニ・コレット)とジェス(ドリュー・バリモア)は、お互いの人生のすべてに立ち会ってきた唯一無二の存在。(完全に腐れ縁)
大人になり結婚してもその関係は続くが、ここで大きく分かれるのは、ミリーは2人の子宝に恵まれるものの乳ガンと戦うことになる。
一方、ジェスは子宝に恵まれず不妊治療と向き合うことに…
2人の友情を軸に、お互いがどのような結末を迎えられるのか。というお話です。

本作、内容はストレートにミリーのガン闘病にスポットを当てており、ミリーの表向きパーティーピーポーの裏でジェスに不安を吐露し苦悩します…
でもどこか重くならないのは、対比するジェスの地味ながら芯のある存在と、明るくエネルギッシュ(パーテーペーポー)なミリーのキャラのせいでしょうか…ミリーが凄い突き抜けてるシーンがあり、正直ヒキます…

ミリーは、癌に冒されて大変なんですが、感覚的にどーも好きになれない…
トニ・コレット自身が醸し出してるのか、はたまた役作りなのか分かりませんが、チョイチョイ表情と立ち振る舞いが下品に見えるんですよ。
色々な女性を見てきた男性なら【受け付けない何か】を感じるかと…
演技はお上手です。だけど…ね

闘病から逃げずに向き合うミリーという存在もスゴかったのですが、本作は、そんな友人をひたすら献身的に支えるジェスの方に心打たれましたね。
親友とはいえ、自分は赤の他人に対し、あそこまできるだろうか…日本も今や独身者が沢山いるのが当たり前の世の中ですので、リアルに似たような話があるやも知れないです…考えさせられますです。

ガチャガチャと女のあれやこれやを見せつつ、全体的には自分たちの
【運命を受け入れる潔さ】
みたいなものがあり、そこは本作で非常に良いポイントだと思います。鑑賞者もいつそういう状況になるやもですからね…

ミリーの乳ガン手術後くらいから、だんだんシリアスな展開になっていくのですが、ジェスの友情もあり、涙腺崩壊しつつも鑑賞後はどこかスッキリとした気分になれます。
テーマが良かった証拠ですかね?

しかし、こういう作品に出てくる男性キャストは総じて無能っぷりが凄まじく、とても他人事で見れない自分がいます…
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