アタラクシアの猫

パレードへようこそのアタラクシアの猫のレビュー・感想・評価

パレードへようこそ(2014年製作の映画)
4.6
ヒューマンドラマの傑作!
ゲイとレズビアンと、炭鉱夫の物語。幾重にも感動のドラマが散りばめられていて涙ポイントが多い。

1984年、サッチャー政権下のイギリス。炭鉱は閉鎖の危機。
この状況を救おうと善意のゲイとレズビアンのグループがLGSMなる団体を作り炭鉱支援の募金活動を。
しかし各炭鉱はホモだ、オカマだ、と聞く耳もたず。
唯一、活動を受け入れたのはウェールズの田舎オンルウィン村のディライス炭鉱。
炭鉱の婦人委員長ヘフィーナ。
おデブの事務員シャン。
受付婆のグエン。
書記の爺クリフ。

こんな小さな村にもストを警戒して警官隊が押し寄せる。
ストやデモなど「権利の主張」を行う点ではLGSMのメンバーは優れていた。
証拠不十分で勾留中の炭鉱夫を救い、その戦いの手法に一目置く炭鉱労組委員。中にはオカマ野郎と蔑む奴も居る。
1984年当時、ゲイのアナル・セックス=AIDSと認識されていた。村にAIDSが蔓延すると誤解する奴。

LGSMを歓迎するパーティーで空気が
一変。ウェールズの男達は踊らない。そこへLGSMの長老(ディスコ世代)が、ノリノリのダンス披露。デッドオア・アライブの曲がゴキゲン。
ダンスってのは、求愛の為のモノなんだねー♪

そしてウェールズの母達が歌う「パンと薔薇」の歌。どんな闘争にも母の涙と、母の陰ならぬ努力がある。

反対者はマスコミに「ホモに助けられた炭鉱」と呼ばれる事を恥と思う。そして密告。

密告により立場をなくしたLGSMのメンバー。一旦は退去するものの…ゲイの先人達の魂を継承して「罵られたら逆手に取って活用」を実践。
LGSMのメンバーが打って出た手段とは!

勇気ある仲間を褒めたたえあう風習って素晴らしいなー。
私も80年代に初めてレズビアンの方に会った時は奇異を感じたけれど、現在は偏見なくゲイやレズビアンの方とダベれるようになりました。
炭鉱の方にも思う所は山ほど有るけど、とにかく先人達の努力に敬意を払わずにはいられない作品でした。