アリスinムビチケ図鑑

パレードへようこそのアリスinムビチケ図鑑のレビュー・感想・評価

パレードへようこそ(2014年製作の映画)
4.2
U-NEXTで鑑賞。

イギリス、サッチャー政権の大不況の最中、
突如炭鉱閉鎖令を受け、生活の為、村の為と日々デモ行進を続け警官隊と果敢に闘う炭鉱夫達。

常日頃から迫害され警官からも酷い仕打ちを受け続けていたLGBTの仲間達は、
その姿に自分達を重ね、
何か手助けが出来ないか?と立ち上がり募金を募り、
とある田舎町の炭鉱に(ウェールズ炭鉱)協力させて欲しいと願い出、
様々な問題を乗り越えて心を通わせ
LGBT&炭鉱夫達と言う立場こそ似ているが、全く異なる団体が連盟を組み、立ち上がる!
と言う実話ベースのお話しです。


恐らくこの時代は炭鉱で村の生計を立てていた所も少なくはなかったのでしょう。

炭鉱が潰されたら村の存続が出来なくなると嘆くシーンもあり、かなり切実だったと思います。

劇中のセリフで、
"ファッキン!サッチャー!"
と炭鉱夫が言うシーンがあり印象的でした。

LGBT達も、AIDSがまだ騒がれていた頃で、世間からも疎まれたり、好奇の目で見られたり、暴力を振るわれたりと、
生き難い時代背景がありました。

そんな中、勇気を出して、
1番辛い境遇の炭鉱夫達に手を差し伸べ、
共に闘おう!とする彼らの姿に清々しさを覚えました。

先に、"マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙"を観ているので、
どちらの立場も分かりなんとも言えない気分になりましたが、
暗い現実を吹き飛ばすくらい、
明るく、思うがままに支援し頑張る彼らの姿に感動を覚えました。

激動の時代に、
こう言う良い話しがあったのは救いですし、素晴らしいですね。

笑えるシーンもあり、感動のシーンもあり、おススメの映画です♪