hana

パレードへようこそのhanaのネタバレレビュー・内容・結末

パレードへようこそ(2014年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

素晴らしい映画でした。

舞台は1980年代のサッチャー政権下のイギリス、ロンドン。若きゲイ・レズの活動家達は、民主化を求めて抗議運動を起こす炭鉱労働者達の姿勢に強く感化されます。彼らはウェールズの炭鉱村に寄付金援助を申し入れて、サポートを始めます。

支持団体名は「Lesbian and Gay Support the Minors」。直接的な名称が彼ららしい。黄色のバス🚌に揺られてウェールズまで通う光景は何とも微笑ましかったです。彼らの溢れる熱量とボランティア精神に村民が心動かされる過程は胸が熱くなります。

エイズが蔓延して大切な仲間の命が失われていく辛い時期に、人生の窮地に立たされたLGSMメンバー。
成人を迎えたばかりのジョーと両親の喧嘩がとても印象的でした。息子に辛い人生を歩ませまいと投げかけた母の言葉が胸にぐっと来ます。
自分が同じ立場だったら、快く子供の背中を押せるだろうか?と考えてしまいました。

各々が人生を見つめ直した末に辿り着いたラストは心が揺さぶられて涙が止まらない。

彼らの背中を見て、生きる上でシンプルだけど大事な事を教えて貰った気がします。
“人生はあっという間。自分を偽っている時間はない。他人に思いやりを持って自分らしく生きていれば、今日よりいい明日がきっとやって来る。”
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