いくまる

パレードへようこそのいくまるのレビュー・感想・評価

パレードへようこそ(2014年製作の映画)
3.9
彼らの頑張りが今を作っているんだな、と実感できるような切ないけれど暖かさもある良い実話ベースのお話でした。


炭鉱と、ゲイコミュニティと。
はじめはちょっとした勘違いだったかもしれないけれど。
何の繋がりもないような2つの所謂"社会的弱者"の団体が、デモと支援を通してお互いを知ることで人として繋がっていき、お互いを支えとして生きる希望や頑張る意欲を与えあっていく。


炭鉱側の、支援は欲しい、でも彼らの支援は受けたくない。
すごく現実的な表現をしていると思う。
実話だしね。

受け入れてくれる人がいる。
受け入れられない人もいる。
壁を無くせる人がいる。
壁があっても割り切れる人がいる。

それを、「受け入れないなんて傲慢だ」なんて一言も言わない彼らがどうか生きやすい世の中になってほしいな。

受け入れられないならそれはそれで。
敵視したり邪険にする必要もないじゃない。

リパブリック讃歌の替え歌が何度も出てくるんだけど、よく耳にする曲目だからこそ元々の歌詞や意味を知れて良かったと思う。


エンドロールに一番グッときてしまう、色々な立場の人に観て欲しい映画でした。



さて。
「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」からベン・シュネッツァーが気になっているのですが、彼はこういう役でやっていくんですか?
実際に何か思い入れがあるのかな?
まだ2作しか観ていないけれど、やんちゃで繊細で無邪気で無鉄砲なこういう役がすごく合っていると思う。

フレディ・フォックスの色気が凄い。
と思って検索したら見たことある画像ばかり出てきてね。
「キング・アーサー(ガイ・リッチーの方)」の時も調べていたようです。
やー、美人さん。
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