服部だった何か

起終点駅 ターミナルの服部だった何かのレビュー・感想・評価

起終点駅 ターミナル(2015年製作の映画)
3.1
随分前に観たもんで何書いてええのやら。
意外にもドロリッチな感じ(描き方はあっさり)の序盤を経て、心に傷を負い業を背負い人生から逃げるかのように最果ての地へ駆け込む佐藤浩市。
傷を癒やすでもなく業と対峙するでもなく、滞留し続ける人生を送る中どん詰まりの本田翼に出会い少しずつ動き始める。
この先の無い終点を起点として再び人生が動き出す。

国選のみを請ける弁護士として過ごす主人公、料理だけを趣味として寡黙に過ごすその様はさながらテスト勉強から逃げて部屋の掃除をし出す学生のようや。と書くと吃驚する程チープやけど、えてして人は何かから逃げる為に別の何かに熱中しようとする。

そんなこんなでザンギやイクラという食をキーアイテムとして彼の心情の動きなんかを描いてるのは実に飲み込みやすくてええ感じや。
終盤のイクラなんかは「その夜の侍」での堺雅人のプリンを思い出してしまう程。まぁあそこまでグッとはこんかったんやけど。

如何せん他の方もちらほら書いてるように本田翼がちょっとアレやなぁという感触が常につきまといこんなスコアにしてしもたけど、なかなか雰囲気の良い落ち着いた作品で結構好みな作品やったわ工藤。