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起終点駅 ターミナルのERIのレビュー・感想・評価

起終点駅 ターミナル(2015年製作の映画)
3.2
佐藤浩市さんが好き。どんどんかっこいい。本田翼さんのお箸の持ち方が気になって気になって。可愛いだけに、お芝居の力量とか、こういった所作がどうにも。心の機微を味合う作品だから違うキャストで見たかったです。

昭和63年、鷲田寛治は冴子と旭川裁判所で再会した。それは思いがけないことだった。昔付き合っていた冴子が被告人として目の前に現れた。覚醒剤所持。10年前の昭和53年、鷲田寛治と冴子は学生時代付き合っていた。寛治が司法試験に受かった日、冴子は居なくなってきりだった。

彼女は5年前から旭川でスナックをしてるという。寛治は東京に妻と4歳になる息子がいる。なのに再び冴子に惹かれていく。月に一度の旭川の出張で、月に一度冴子に会いに来ていた。

半年が経ち東京転任が決まった寛治は、冴子に旭川で一緒になろうと言った。、、、それなのに。冴子は涙を流し誰かの負担になりたくないと言いながら、寛治の目の前で永遠の別れをする。

傷心のまま寛治は、釧路に行き着いた。起終点駅ターミナル。その日から妻と息子と別れ、25年間寛治は釧路で弁護士を続けている。頑なに国選弁護だけを引き受けていた。まるで何かと闘うように。逃げるように。

ある時、少し冴子を思い出させる敦子と出会う。彼女も覚醒剤の罪で弁護をすることになった。彼女と過ごす時間を通じて、失った人との繋がりを取り戻してゆく物語。

冴子のいなくなってしまった理由はわからないままだったけれど(原作読みたい)、佐藤浩市さんがただただ素敵でした。
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