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世界から猫が消えたならのabokadoのレビュー・感想・評価

世界から猫が消えたなら(2015年製作の映画)
4.0
今進行形で原作読んでます。
世間的には微妙な評価だけど自分はかなり良かった。見方で分かれそう、映画視点(カット割りとかカメラアングルとか)か物語視点かで。
自分は完全後者だったので、後は映画好きをくすぐる箇所多数。
主人公が軽度映画オタク設定でそのかつての彼女も映画好きだから。クストリッツァのアンダーグラウンドが出た時はテンション上がったし(素晴らしすぎて何度感想書こうとしても書けない作品)映画の名言、この作品の肝となる ウォン・カーウァイ作品。
何よりも映画があったからこそのそこに重なる奇跡での彼女(宮崎あおい)との出会い親友ツタヤとの出会い。

ここネタバレになるんで↓ツタヤの『映画は無限にある、だから俺たちのやりとりも一生続くって』て台詞がたまらなく好きだった。
好きなものを語る相手が居るだけで人生は捨てたもんじゃない。まさにその通りでこれって死生観を問うたものではなく(勿論そこもある)日常の当たり前がいかに幸せか、人との関わりがいかに大切であるかを教えてくれる作品。
この世にあるものは全て誰かと何らかしらで繋がっていてそれを『消す』事によりハッとさせられる。
明日が来る幸せ、いつも一緒にいれる事の幸せ。案外見失いがち。
今一度みなおしたい、人生最後幸せだったぁ〜て逝きたいなって思う。
そしてやっぱり自分は映画が好きだなぁ!て思えた。
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