あしたか

世界から猫が消えたならのあしたかのレビュー・感想・評価

世界から猫が消えたなら(2015年製作の映画)
3.7
[あらすじ]
猫と暮らす余命わずかな男の前に、悪魔が突然現れた。悪魔は、世界から何かを1つ消す代わりに男の寿命を1日延ばす。だが、消したものとの思い出も消えてしまう(Netflixより抜粋)

[見所]
●佐藤健
⇒主人公の前に現れる悪魔も佐藤健が演じている。つまり1人2役。これがまた全然違うキャラクターで面白く、暗くなりがちな映画を悪魔が明るく見やすくしてくれる。佐藤健の演技力を堪能できる。

●宮崎あおい
⇒かわいい

●ユニークなストーリー
⇒あらすじを聞くだけで見たくなってしまうような独特な物語。昔から定番の"死に直面した人間"を描いたドラマにファンタジックな設定が一つ加わることで魅力的な映画になっている。
また"モノ"の消え方も面白く、例えば電話が消えたら電話屋の存在も消えてそこが文具屋に変わってしまう、など。この瞬間の描写はSFチックで視覚的に楽しい。
更に"モノ"が消えるとモノにまつわる人間関係まで消えてしまうので、一つ一つのモノが個人にとっていかに大切な思い出だったかということを思い出させてくれる。

●濱田岳
⇒映画好きの友人を演じる濱田岳だが、とにかく演技が上手い。彼が主人公の為に最後に見せたい映画を探す場面は涙無しでは見られない。

●主題歌
⇒素直に良い曲だなと。映画にマッチしている。

エンディングではウルウルまでは行ったものの落涙には至らず。正直濱田岳が良すぎてストーリーも佐藤健も彼に食われてしまったなという印象。
鑑賞後感は爽やかなので人死に系とは言え比較的見やすい一本。

P.S.『ライムライト』を見たくなる
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