まだまだ続くよ佐藤健祭り！
剣心だけで終わったら、それ剣心祭りだしね。
脳腫瘍で人生が残り少なくなった時に現れた自分そっくりの悪魔。悪魔は彼に取引を持ち掛ける。この世から何かを消してしまうことを承諾すればとお前の命を1日伸ばしてやると。命より大事なものなんてないだろう？と…。
私の書いた超粗いあらすじを読むと、デスノートみたいな漫画的な映画かと思うかもしれないんですが、とてもしんみりした雰囲気のいい映画でした。特にここに集まる映画好きの皆さんは、映画と命ならどっちを選びますでしょうか？1日命が伸びても、その世界には映画はもうないのです。映画を通して仲良くなった友達も映画館のお姉さんもみんな見知らぬ他人になってしまうのです。そんなことを考えたり、最後の1本は何を見たいかな？とか考えてしまう映画でした。
映画の中の話に戻りますと、佐藤健くんの演技の幅の広さに驚かされます。特に、悪魔と本人の一人二役はまるで別人のようだし、最後の浜辺でのお母さんとのシーンは彼の泣き顔に、思わずもらい泣きで、とても涙なしでは見られませんでした。
メッセージもわかりやすく、ロケ地も北海道の静かな田舎町なので、とても落ち着いた雰囲気の映画で、良かったなと思います。
