特別凄い人や能力のある人、注目を浴びるひとが出てくる訳ではなくて、
世間からしたら取り止めもないひとの人生が終わるときを描写している。
だから、見ている人が自分ごとのように思える。
その対比のように、何かが消えていく様がポップでファンタジー。少しミスマッチ感が後になってこれは、自分の想像の中のことだったんだと気づく(そうわたしは思った)
世界から僕が消えても、何も変わらないかもしれないけど。少しは変わると思いたい。
なぜなら、その時々でもがき、苦しみ、喜び、確実に誰かと繋がっていたから。
そんなことを思った。
ものがなくなると、それを介してできたひととの関係性も失われるんだ。
主人公にとってそれが、"ねこ、映画、電話"だったように、
自分にとって"かけがえのないもの"はなんだろう?
それを考える先には、かけがえのないひとや、時間があるなあ。
人より少ないかもしれないけど、自分にとってかけがえのないものがひとつでもあるそんな人生に感謝して。