shishiraizou

女番長ブルース 牝蜂の逆襲のshishiraizouのレビュー・感想・評価

-
日活や大映に遅れて女番長映画に参入してきた東映京都の、オートバイファックで名高い(?)『女番長(スケバン)ブルース 牝蜂の逆襲』はシリーズ第1作。オープニングと尻でブルース感をだすのは八田富子「女番長ブルース」、作詞は鈴木則文、作曲鏑木創。

『温泉みみず芸者』で公開前からセンセーショナルな話題となった池玲子の主演第2作として製作が決定された

性にも暴力にもあっけらかんと、悩みや迷いなく行動するアテネ団なるスケバンたちの勢いよく映画ははじまる。必要量をこえて脱ぎまくる女たち、四六時中パンパンビンタし合っている、普通のシーンでも若い男や女は上半身裸や短パンで海水浴のような陽気な世界。
しかし軸となる話は任侠やくざ対経済やくざの古めかしい話、それを遠巻きにする愚連隊やアテネ団、バイカー軍団が本筋に絡むのは多少の無理矢理感がある。ヤクと金の奪い合いとカーチェイス。

処女を捨てる=処女膜を破るという理屈で新人スケバン「うち、破るわ、自分で!」。トイレで自慰したらヤッター処女じゃなくなったと。
ピュイ~という間抜けな効果音がたびたび。
トップ争いに破れたジュンが去り際に「ひろみ。お別れに「波止場」歌ってくれないか」「うん」ムーディーな前奏が堂々と流れだし西来路ひろみが「波止場」を熱唱しだす、さよなら~~を~ホオゥゥ言う前にィィ~~抱いてェ~ください~も一度オ~~・・ピーターもやくざの情婦がやっている酒場で「恋する者たちよ」をながながと披露します


***

女番長シリーズ
1女番長ブルース 牝蜂の逆襲(鈴木則文、~4まで)
2女番長ブルース 牝蜂の挑戦
3女番長ゲリラ
4女番長
5女番長 感化院脱走(中島貞夫)
6女番長 タイマン勝負(関本郁夫)
7女番長 玉突き遊び(関本郁夫)
shishiraizou

shishiraizou