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ベルファスト71のmhのネタバレレビュー・内容・結末

ベルファスト71(2014年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

暴動の続く北アイルランド・ベルファストを舞台にしたクライム・サスペンス。
プロテスタント、カトリック、IRA、イギリス軍と力関係が複雑すぎて、ググってあとから理解する。
・プロテスタント教徒は古くからの入植者で思いっきりイギリスびいき。富裕層。
・カトリック教徒(主に共和党員)にとってはイギリスは敵。サイモンディバレラ、マイケルコリンズのいるほう。
・IRAは過激な若者たちと、戦いを避けようとする老人たちで分断。
・プロテスタントとIRAの衝突を煽ってる潜入工作中のイギリス軍大尉。
このあたりが入り乱れている。
・カトリック教徒へのガサ入れに付き合わされる新兵訓練中の主人公。
・イギリス軍兵士だったら殺さないといけないIRAの過激な若者。
・救ってくれた少年はプロテスタント系住民。
・IRAが先走るので、プロテスタント系住民にも爆弾を渡すイギリス軍大尉。
・爆弾暴発。
・爆弾作ってるとこを目撃した主人公は消せというイギリス軍大尉。
・助けてくれた親子はカトリック教徒。父親は退役したイギリス軍メデック。
・退役メデックはIRAの老人たちに相談する。
という流れ。
全編に渡って緊張感すごかった。アイルランド紛争の複雑さ、戦争の理不尽さもよく描けていた。
時系列的にはこの翌年が「ブラディ・サンデー(2002)」となる。
なるほど、ゴミ箱のフタを地面で鳴らすのはカトリック教徒ということか。
イギリスへの抗議と、IRAにここにいるぞと知らせるためか。
ラストのディストピア感(黒澤「生きる」みたいなあれ)には既視感あるので、ここにきて急に安易だなぁおいと思ったけど、そんなマイナスは些細なこと。
これはすげー面白かったです!
mh

mh