ヴェルヴェっちょ

ナイスガイズ!のヴェルヴェっちょのレビュー・感想・評価

ナイスガイズ!(2016年製作の映画)
3.7
Nice guys finish last?
皮肉っぽいタイトルながら、楽しい映画でした。

1977年、ロサンゼルス。13歳の娘ホリーと一緒に住むシングルファーザーのマーチ(ライアン・ゴズリング)は、酒を飲んでばかりの情けない私立探偵だった。
ある日、示談屋のヒーリー(ラッセル・クロウ)に強引に相棒にさせられ、失踪した女性アメリアを探す羽目に。
車の運転もこなすホリーを加えアメリアを捜索するうちに、ある映画に関する連続不審死事件、さらに国家を揺るがすような巨大な陰謀に行き当たり、次々に殺し屋に襲われる…。

肩の力を抜いて観られるオシャレな映画。
なんでもアリなお気楽バディ・ムービーながら、1977年という時代設定には忠実で、細部まで凝った画作り。ノスタルジーを誘うBGMと相俟っていい感じ。

ラッセル・クロウがここまでコミカルな役どころを演じるのは初めてじゃないだろうか。野太い嗄れ声に渋みを醸す貫禄。ハードボイルドそのものといった彼がポップなコメディアクションで観られるのが嬉しい。
そして器用にどんな役柄もこなすライアン・ゴズリング。豪華なキャスティングに満足。
さらにキム・ベイジンガーとラッセル・クロウの共演と言えば、名作「L.A.コンフィデンシャル」を思い出さずにはいられない。高まる。

望む、続編!
次回があればもっとストーリーをシンプルにして「お気楽さ」を追求してほしいです。