くらげ

おみおくりの作法のくらげのレビュー・感想・評価

おみおくりの作法(2013年製作の映画)
2.8
シンプルでどこかもの寂しい雰囲気が終始漂う、人間の死をテーマにした作品。


孤独死した人々の、遺品整理や葬儀を行う主人公。

主人公は、亡くなられた方々の過去を辿って、その人がどのような家族や交友関係を持っていたかを追う。そしてその人にあった最期の葬儀を日々行っている。

孤独死するくらいだから、当たり前だけれど家族と絶縁になっていたり、特に親しい人もいない場合が多く、現実の厳しさ、冷たさが感じられる。


せめて最期くらい、あたたかな1つの光を与えてやりたいと言わんばかりの主人公の献身的な姿は、現代のドライな社会にあたたかな希望を与えてくれる気がしました。

最初はおくりびとと似た感じの作品なのかと思いましたが、もっと現代の冷たさをシビアに描いています。

それでも最後の案件で、少しだけ現状を変えることができたのは、未来への希望につながっている気がしました。

まるで北欧映画のような繊細なタッチ。
一貫した寂しさ。
このなんとも言えない感覚は観た人にしかわからないとおもいます!