おみおくりの作法の作品情報・感想・評価

おみおくりの作法2013年製作の映画)

STILL LIFE

上映日:2015年01月24日

製作国:

上映時間:91分

3.7

あらすじ

「死」と向き合うことで「生きる」ことを知っていく......再生の物語 身寄りなく亡くなった人を見送る仕事の民生係ジョン・メイ。事務的に処理することもできるこの仕事を、ジョン・メイは誠意をもってこなす。しかし、人員整理で解雇の憂き目にあい、ジョン・メイのすぐ近くに住むビリー・ストークが最後の案件となる。彼の人生を紐解くために、ジョン・メイは故人を知る人々を訪ね、イギリス中を旅する。そして、生身の…

「死」と向き合うことで「生きる」ことを知っていく......再生の物語 身寄りなく亡くなった人を見送る仕事の民生係ジョン・メイ。事務的に処理することもできるこの仕事を、ジョン・メイは誠意をもってこなす。しかし、人員整理で解雇の憂き目にあい、ジョン・メイのすぐ近くに住むビリー・ストークが最後の案件となる。彼の人生を紐解くために、ジョン・メイは故人を知る人々を訪ね、イギリス中を旅する。そして、生身の人間と関わっていくことでジョン自身も新たな人生を歩み始める......。

「おみおくりの作法」に投稿された感想・評価

踊る猫

踊る猫の感想・評価

3.6
良く言えば手堅く作られたムダのない映画。悪く言えば何処までも地味な映画。自らの「死生観」を問い直すにあたってこの映画に臨んだのだが、どんな逆境に置かれても堅実に仕事を続ける主人公の姿は確かに感動的だ。だが盛り上げ方が今ひとつ中途半端というか、例えばもっと華のあるヒーロー/ヒロインを据えて見せ場を作るとか、ケン・ローチがそうしているように社会派的な問題をもっと盛り込んでリアルに社会問題を炙り出すという選択肢はあったように思われる。それがないせいでどうしても「地味」(まあ、言い方を変えれば「渋い」とも言えるのだが)な印象を感じさせる。ラストもなんだか取ってつけたようなものだし、映像面で光るものもないし……そういうわけでこの点数に落ち着いてしまった。駄作だとかそんなことを言うつもりはない。ただ、どうも「渋過ぎる」。そこで好みが別れるのだろう。私はもっとデーハーさを重視したいので点が辛くなってしまった。
Lou

Louの感想・評価

3.4
記録

このレビューはネタバレを含みます

 ひとりきりで亡くなった人を弔う仕事をしているイギリスの公務員さんがクビになることが決まって、最後の仕事で弔いをする人を調べるうちに自らの孤独にも向き合う話。

 亡くなった人に対して真摯に向き合っているのがわかる序盤。けどその生真面目な仕事っぷりはコストがかかるために上司からコスト削減でクビを宣告される。最後の仕事の孤独死した人物がお向かいさんだと知って、その人物の関係者に会いに行く。

 そこでその人物の人となりがわかってきて掘り下げられていきます。そして娘さんと出会ってほのかな恋に発展しそうになって主人公も幸せな人生が待っていのかなと思いきや……。

 シンメトリーな構図に単調だけどしっかりと生きている主人公の生活スタイルを映す映像に静かだけど印象に残る音楽にで独特の世界観を作り出していて面白く見ることができました。

 切ない人生だけども、ラストシーンである意味彼の人生はが報われたのかと涙がこぼれそうになってしまう映画で面白かったです。
のあ

のあの感想・評価

4.2
好き嫌いの分かれる映画かなと。私はこういう淡々とした映画は好き。
死についていろいろ考えさせらせる。
あと所々笑える。
Linla

Linlaの感想・評価

3.9
例えば
全く見ず知らずの人のアルバム

色んな場所や人と撮った写真は見ているうちに誰がアルバムの
持ち主か分かってきて、
その人の生きた日々や
不思議と
気持ちが伝わってくるだろう。

その人物の歴史を垣間見た時、
誰しも心に響くものを
受け取ると思う。

この作品のジョン・メイは
そういう慈しみを持ち、
仕事として以上に
故人に敬意を払う。

中年の孤独な男だが
物事ひとつ、人ひとり大切に
思う、そんな生活に生きる。

友人も恋人もいないのに
一期一会の人に
寄り添う気持ちが
人一倍優しいのは、ずっと
人恋しかったからでは、、、?

だからプレゼントを選ぶ彼の
幸せが、淡々としていたけど
すごくわかる~

勝手に職種別No.1じゃないかと
思っているのだが、
自分の職業においては
びっくりするくらい独身者、
一人暮らしが多い。
周りを見ても
孤独死はあり得なくない事。
自分もその一人だけに
おみおくりに関しては見ていて
リアルな現実としても映った。

生きていく事は
死に向かう事。
そんな表裏一体な事を思うと
生き方も死に方も
自分なり、で全うしたい。
それこそ悔い無く、、、

劇中でジョンの、冷酷な上司が
「死んだ者は何も感じないし
思わないし、わからない」
みたいな事を言うが、
そうではないと思うなーと!

英国の静かな風景が
穏やかで美しくて優しいー
なるほど、日本人がいかにも好きそうな話だった。日本昔話感ある。個人的にあまり好きではない
Rena

Renaの感想・評価

3.8
とても静かで穏やかな映画でした。
ところどころでエディ・マーサンの間の取り方や仕草に微笑み、絶妙なショットに少しだけ笑ってしまう。
レイチェル・ポートマンの曲もすごくいい。

どんな人に対しても、分け隔てなく真摯な態度で接するジョン・メイ ( エディ・マーサン )。
それは、亡くなってしまった人に対しても変わらない。例え参列者がいなくても、死者に敬意を払い、丁寧に、誠心誠意心のこもった温かい葬儀を行います。

その人の人生をたどり、想像し、送る言葉として弔辞を綴る。その文章がとても素敵でした。見ず知らずの人なのに、まるで人生を共有してきたかのよう。
どんな人生だったにせよ、ジョン・メイに弔われた人達は心安らかに天国へ旅立てたのでは、と思います。

その人それぞれの痛み・悲しさ、そして変えられない運命の中に、淡い光が差し込むようにささやかな幸せや温かさが灯る...
その優しさに、後半から徐々に涙が溢れ出し、止まらなくなりました。

以前から気になっていたのですが、この作品で完全に好きになりました。
エディ・マーサンが本当に素晴らしかったです!!
わたし

わたしの感想・評価

3.4
静かで地味だけど素敵な作品。
何より、主人公を気に入ってしまった!
主人公の生真面目で几帳面な性格が、いろんな細かい場面の演技に出ていてとても良かった。(トランクの扉が開いたまま走り出してしまった車を見かければ大声で呼びかけながら必死で追ったり、席を立つときは必ず机の上のものたちの配置を細かく直したり。)
あまり大きな変化のない表情の中でも、死を告げられ複雑な気持ちになっている遺族に語りかける時の優しげな眼差しや、葬儀に参列してくれる遺族が見つからないときの残念そうな様子が印象的。考えやポリシーは言葉ではほとんど語られないけど、強い気持ちが伝わる。
連絡をくれたビリーの娘とカフェで打ち合わせをする時、熱心に語る様子もとてもいい。
後半、いろんなことが上手く動き出したところで…涙
ビリーの娘は知らなかったのかな?お互いに本当に切なすぎる。
でも主人公が苦労して繋いだ人の輪が、ビリーの葬儀で主人公の目指したかたちになっていたのには感動。自分を犠牲にして他人を…な感じが主人公らしい結末だった気もする。
そして、主人公自身の件は切な虚しすぎる…と思いきや…!なるほどね。よかった。じんわり泣けました。
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