いわやん

の・ようなもの のようなもののいわやんのレビュー・感想・評価

3.5
森田芳光原案。
森田監督が亡くなり、世界観をそのままに続編として杉山泰一監督が撮影。

主要メンバーは、時系列に沿って皆さん歳を取り、あの頃の若手が師匠格に。

あらたに、松山ケンイチ演ずる「志ん田」がメインになり、北川景子と前作主役の伊藤克信演ずる「志ん魚」が脇を固める。

前作の売れない落語家の若手物語のイメージは薄れ、今作では中堅層の落語家一門の悲哀がメインテーマに。

スポンサーの女社長は、話の中から若手時代に在籍していた「志ん魚」が、池の魚を死なせた代償に、新作の落語を作る約束をした。その落語が観たいと、一門にふっかける。

一門の若手「志ん田」は、師匠に命じられ「志ん魚」探しに紛糾する。

やがて、「志ん魚」は見つかり、あの約束の新作「出目金」を、スポンサーの女社長に披露して欲しいと「志ん魚」に懇願するが、「志ん魚」は逃げ回り・・。

松山ケンイチは、相変わらずどんな役でも見事に演じきり素晴らしいです。

北川景子も、最近の作品ですがデビューの頃の様な、ヤンチャ系の演技が良かったです。

森田芳光の人徳か、スポット出演の役者も面白いメンツで、私が感動したのは、前作の主要メンバーで元ザハンダースのメンバーの小林まさひろが出演してたところです。このあと亡くなられてますので、映画の遺作になりました。
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