2009年のBBCドラマ「Desperate Romantics」というドラマでちらっと描かれていて興味を持ったラスキンとエフィとミレイの関係。この映画ではエフィをメインに描かれているので楽しみに見た。
映画は淡々と進み淡々と終わった。映画の題材としては離婚訴訟を起こしてからの騒ぎの方が盛り上がって面白かったかも。ミレイ側の心情も見たかったので、物足りなさが残る。
現代のものの見方で過去を評価してはいけないけど、子どものエフィに目をつけて結婚し、でも少女はすでに大人になっていたから拒絶って酷い話。映画の終盤、体面を気にしてエフィを傷つけ続けたラスキンと毒親ざまぁ…と思ったことは否めない。
しかしラスキンがいなければラファエル前派は評価されず後世にこんな形で残されることもなかったかもしれず、彼の功績は多大なものだったろう。偉大な芸術家や思想家が実はクソだったという例に漏れていない人物だ。