EDDIE

サンバのEDDIEのレビュー・感想・評価

サンバ(2014年製作の映画)
3.6
ポップなポスターとは裏腹に移民の青年のつらい現実が突き刺さる。オマール・シーが『最強のふたり』の監督コンビと再びタッグを組んだユーモアとシリアスな日常を描いたドラマ。

公開当時劇場で観たかったけど観れなかった作品シリーズですが、これ想像以上に重いですやん。もちろんポップに描かれている部分も多いんだけど、予告やポスターからポップ:シリアス=8:2ぐらいだと思っていたら、3:7ぐらいでした。
とはいえ『最強のふたり』のエリック・トレダノとオリビエ・ナカシュW監督ということもあり、絶妙なバランスは取れていたかなと。こう言いながらも笑えるところも多いです。
この作品の魅力の一つは主役サンバを演じるオマール・シーの笑顔にあります。やはり彼はセクシーですね。とても魅力的な俳優だなぁと。

それにしても移民協力ボランティアのアリスを演じたシャルロット・ゲンズブールはヒステリックな役柄が似合いますね。本作でもかなり激昂するシーンがありますが、少し前に鑑賞した『母との約束、250通の手紙』って作品のキャラと被る部分がありました。
サンバが怒鳴って、アリスが鬼ギレするシーンは特に印象的でしたが、2人の仲が深まった頃のサンバがアリスをマッサージするシーンはドキドキしました。

フランスを舞台に移民の人々の生活をリアルに映し出していますが、日々の仕事を探すのも過酷で彼らの苦労が如実に感じられるのを観るのはつらいです。

※2020年自宅鑑賞89本目
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