近藤真弥

ハイ・ライズの近藤真弥のレビュー・感想・評価

ハイ・ライズ(2015年製作の映画)
2.3
この映画を“好きじゃない”“失敗作”というのは簡単で、僕も失敗作だとは思う。ただ、鏡を上手く使った映像、さらに寓話を通した新自由主義や国家資本主義に対する批判精神など、映画というフィクションの可能性を追及した点は評価されていいと思うんですよね。“良い/悪い”“成功/失敗”という単純な評価軸だけで観ると、本作の可能性が殺されてしまうと思う。なので僕は、“クールな失敗作”と書いておきます。
近藤真弥

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