ブタブタ

忘八武士道 さ無頼のブタブタのレビュー・感想・評価

忘八武士道 さ無頼(1974年製作の映画)
2.5
DVDも配信もなくて見たかった本作がアマプラの東映ジャンクフィルムなる追加コンテンツにあり無料期間を利用して鑑賞。
東映異常性愛路線、エログロアクション時代劇。
『ポルノ時代劇 忘八武士道』の一応続編。
ストーリーや設定、キャラクターの配置からほぼ全部同じで主役と監督を変えてのリメイクって作る意味がよく理解出来ず。
主人公は丹波哲郎の「明日死能」から伊吹吾郎の「九死一生」にチェンジ。
使う妖刀も「鬼包丁」から今回は酒呑童子退治で有名な業物「血吸い」にチェンジ。
女と見れば犯し男は皆殺しの鬼畜外道剣客のキャラクターはそのままなれど、明日死能の妖気漂う丹波哲郎によるそのオーラや完全に狂ってる魅力に比べると九死一生は伊吹吾郎の濃い顔や太眉は小池一夫&小島剛夕描く劇画のキャラクターに近いけれどややマトモな感性のキャラクターというか明日死能に比べると超然とした異形の存在としての魅力に欠ける。
ギラギラとしたサイケデリックな美術や残酷描写、エログロ度も『ポルノ時代劇』に比べるとパワーダウンしてる。
あれだけの大立ち回り大殺戮の果てのラストで「また生き地獄か」とあっさり1人だけ生きてる九死一生はほとんどギャグ。
やっぱり丹波哲郎=明日死能の『忘八武士道2』を見たかった。
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