サラリーマン岡崎

デッドプールのサラリーマン岡崎のレビュー・感想・評価

デッドプール(2016年製作の映画)
4.3
もっと壮大な話かと思ったら、
意外とこじんまりした話。
特に世界を背景にして戦うとかでもなく、
戦うのも高速道路とその近辺だし、
もう終わりなのね、とあっけにとられる感じ。

それがいい。

普通のヒーローものは正義を武器に壮大に描くけど、
この主人公はただ単に仇が憎く、
彼女を救いたいだけ。
それを今までのヒーローものを皮肉りつつ、
ギャグを交えて語るのがとても人間味があって、
可愛らしい。
だからこそ、こんなこじんまりした作品なのだなと思う。

そして、一切滑らないギャグのオンパレード。
滑らなさもすごいが、いろんな作品とかカルチャーを織り交ぜてるので、
脚本家の知識は半端ないなと思う次第。
ただ、『127時間』は未見だったので、
ネタバレされたのは癪笑。