ずどこんちょ

デッドプールのずどこんちょのレビュー・感想・評価

デッドプール(2016年製作の映画)
3.5
下品ですけどX-MENと世界を同じくするもう一人の最強ミュータントです。X-MENシリーズの“味変”と思っていただければ。
基本悪ノリとおふざけ。
そこにちょっとだけロマンスを足した感じです。グロと下ネタも豊富で、本人も公言しておりますが決してヒーローではないのがデッドプールの長所(?)でもあるので、X-MENやアベンジャーズのような「正義は勝つ!」のヒーロー美談にちょっと食べ飽きてしまった人や、そもそもヒーロー映画とか好んで見ないヤンチャなボーイズ&ガールズをターゲットにしたいのではないでしょうか。

とりあえずシリーズの初回なので半分以上は「デッドプールが誕生するまで」を描いたエピソードになります。
途中途中に挟まれるハイウェイでの激しいアクションがカッコ良いこと!グロいシーンもありますけど、戦闘に対する緊迫感の欠片もなく軽薄に銃弾を打ち続けるお喋りデッドプールの闘い方は、X-MENの緊迫感のあるバトルとは真逆です。
なんせ、どんなにやられても死なないですしね、不老不死のデッドプールは。
死に対する緊張感が皆無ですよ。

やられてもやられても立ち上がって喋り続けるのが、彼の良いところです。
ただ、もう少しだけ「やばい!ピンチ!やられちゃうかも!死んじゃうかも!」っていう緊張感と、危機を乗り越えた爽快感があっても良かったのかなぁ。