ひでやん

デッドプールのひでやんのレビュー・感想・評価

デッドプール(2016年製作の映画)
3.9
マーベルコミックスのヒーローを実写映画化したアクション映画。

主人公がヒーローになるまでの過程から描かれると思いきや、いきなりオープニングから全快アクション炸裂!

クラッシュする車、ぶっ放した銃弾の薬莢、アクロバティックな動きのスローモーション。もう大興奮。

12発ある銃弾をカウントダウンし、無駄撃ちの後の節約撃ちが最高。しかし、何かが違う。この違和感の正体は武装組織と戦う前にあった。

高速道路の欄干に座り、お絵描きするデッドプールが「こちら」を向く。まさかとは思ったが、鑑賞者がいる現実世界の境目を無視!軽々と「第四の壁」を破壊して観客に話しかける。

そして、第一から第三までの壁を破壊。敵を小馬鹿にしながら銃をぶっ放し、正面の壁と左右の壁を壊して、おふざけする。ヒーローはこうあるべきだ!という固定観念の壁を破壊した世界で大暴れ。

時系列をシャッフルして、ご挨拶がてらにド派手なアクションを見せ、こういうキャラでいくよ?オッケー?というオープニングだった。

恋人と幸せに暮らしていたウェイドは、病院で末期がんの告知を受け、治療のため向かった研究施設で人体実験。皮膚がただれ、醜い姿に…。

そういう経緯なのね。まさに異色のヒーロー。

ストーリーは、愛する人を助けるために僕ちゃん頑張っちゃうもんね、という話。数々のパロディの元ネタを知らないが、「X-MEN」シリーズを観ていないが、楽しめた。

下品で残酷で不謹慎でアホ。愛すべきアホだった。観客を楽しませようとする制作側のサービス精神と愛を感じた。
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