MOON

FOUJITAのMOONのレビュー・感想・評価

FOUJITA(2015年製作の映画)
3.0
最近の教訓として、ネタバレを避けたくても史実に基づいた作品や実在する人物の話なんかは、ある程度の知識を持って見た方が良いなというのがあって、鑑賞前に藤田嗣治さんの事を少し調べてから観ました。なので、突然フランスから日本へ場面転換した時も話にはついて行けたのですが、思っていたのとはだいぶ違う描き方で。

彼があの時代をどう生きて絵画と向き合って来たのか。戦後、日本国中から受けた理不尽な仕打ちに何を思ったのか。そのあたりが描かれているのかと思っていたのだけれども、ただその時代を生き、過ごしてきた様子が淡々と描かれていただけ。感情的な部分はほとんど描かれておらず表面的な美しさ重視。

カメラは引きの映像が大半を占め、画面も暗めなので表情の変化はほとんど分からない。ただ計算し尽くされたような、絵画のような構図で撮られた場面が多数あるので視覚的には楽しめました。でもさすがに2時間、多数の絵画をパラパラと見せられている様な感覚が続くと眠くなってしまった(^^;; 画の美しさや音のリアルさは映画館で観てこその感動でしたが、1回見たら良いかなぁというのが率直な感想でした。