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脳内ポイズンベリーのtmcてむしーのレビュー・感想・評価

脳内ポイズンベリー(2015年製作の映画)
3.4
問題は誰が好きかじゃない

ストーリー
30歳の誕生日を迎えたいちこは、23歳の早乙女という男に恋をする。
しかし、早乙女が近づいてくるたびいちこの脳内は大騒ぎになり、すれ違ってしまう。


原作、途中まで既読です。
まず言いたい、監督すごいよ!あの漫画をここまで面白く劇的にしているのは本当にすごい。
いちこのモジモジが短くなったからなのか、吉田羊さんの演技が良すぎるのか…わかりませんが、
元の漫画はもっと読者をイライラさせたり(それを狙ってるんだと思います)、脳内の会議がメインでストーリーが進まない漫画なんですが
ストーリーがちゃんと進みながらもしっかり脳内でわちゃわちゃさせた上で
イラつきが少ない!!っていうのはすごいです。
キャストも大勝利してると思います。

さて、内容について!
いちこの脳内に住む5人の人格の“会議”をメインに進む映画です。
ちなみにインサイド・ヘッドのように明確に感情の役割が決まっているというより、本当にそれぞれ性格を持つ人格がある、という感じです。
ネガティブで怒りっぽい池田(吉田羊)
優柔不断な吉田(西島秀俊)
楽天家の石橋(神木隆之介)
記録係の岸(浅野和之)が
いちこが発言する内容やいちこの行動を会議で決める場面や
いちこが受けた衝撃(物理かつ心理的)によって脳内の状況が変わっていくのを楽しむ映画でした。
早乙女との恋愛については割とどうでもいいかな…印象が薄い感じがします笑

いちこ自身の性格がまた微妙で、いや今言えよーーーちゃんとーーー!!ってところで言えなかったり(脳内が騒がしすぎて結論が出ないw)するんですが
最終的に早乙女との恋愛の中でいちこが成長していくので
いちこの優柔不断にイライラした人も最後にはスッキリすると思います!