山田洋次監督の世界が広がっている!
平成生まれ向けの古き良き文化が入った日本映画だ。
昨今ブームである“熟年離婚”をテーマに繰り広げられる一族の大騒動。
現代劇なのだけれど、どこか古い映画の名残が混じっているのは山田洋次監督の崇高な演出技法によるものなのだろう。
セリフの一言一句、キャストの軽やかな演技がこの庶民的雰囲気を作り上げている。
映画をみているという感覚を忘れて、おうちのなかに入り込める不思議な映画。
実家に帰ってきてホッとするだけではなく、少しは煩わしいことだってあるし、面倒なトラブルだってある。
“家族語”を使ってのあるあるが微笑ましい。
そんな喜怒哀楽を味わえる作品だ。