日本人がこの映画を観る視点と、欧米の人がこの映画を観る視点って全然違うんだろうなぁってことが、視聴中ずーっと気になった映画。
口が悪く、亭主関白な父親。
家族のために一生懸命働いてくれているからと、父親のワガママを全て受け入れると決めて生きてきた母親。
その姿を長年見続けてきて、母親は満足していると普通に感じる子供達。
欧米の人たちがきっと1番理解できないであろう存在は、母親でしょう。いや、極論ですけどね。
でも、いわゆる『日本人の典型的な家族像』ってこんな感じですよね。
この映画はそんな母親が、年老いてから急に「離婚したい」と言い出すわけです。
日本人視点だと、『母親!どうした!?』になるわけですが、欧米人と『そりゃそうだろ!どんだけ~!?』となるわけです。
しかしながら欧米化してきた今の日本人は欧米寄りの発想になってきてるのも間違いなく、そんな時代にこんな感じの映画は新鮮に染みるのかなぁという私の結論でした。
いろんな固定観念混じってますので、偏った妄想みたいな結論ですけども。
しかし、頑固親父が溢した母親への思いは感動的でした。橋爪功さん、さすがです。