怒りの超かぼちゃ王

セッションの怒りの超かぼちゃ王のレビュー・感想・評価

セッション(2014年製作の映画)
4.4
「これは、"人間"ならざる者たちの物語」

これは、やられたね。

面白いね、これは。そしてハッキリ言えるね。

好きではないねww

別に悪い意味じゃなく、
面白いのと好みはまた別に合って、
すっげ面白かった。が、絶対に好きではないと言い切れる。

だってこの映画、出てる奴らに人間味を感じない。

が、だがそれがイイ的な所がある。

人は、人の才能に圧倒され、ひれ伏す。

その前提は、その人が、アンタッチャブルの存在である事。

自分とは全く次元の違い、
それが、人ならざるモノ、と感じた時に、
人はその才能にひれ伏す。

この映画に出てくる登場人物は、人ではない。

いや、人間だけれど、仮に人間として言えば、
かなりのど屑であり、絶対に一緒に過ごしたくない輩だ。

ただ一点。音楽という才能に突出し、
いや、違うな、才能と言う言葉だと、天賦的なノリが入るから、
そういうのじゃなく、音楽の権化みたいな、音楽屑野郎というか、
それ以外とりえないというか、なんやろか。

ただ一点、音楽というモノに対する、徹底的な追及。

これは、仮に音楽という題材じゃなくても、
常人を超える執着。精錬。

それは凡人としてはアンタッチャブルな没頭の深度であり、
例えそいつ等がどんなド変態屑野郎でも認めざる得ない魅力であり。

なんやろな。

何ゆーてるか分からんね。

一言で言えば、

「自分とは違う奴らの凄さを観て圧倒される映画」

って事。

ハッキリと言えば、映画としては、
別に世間で絶賛される程凄まじく出来が良いわけではない。

分かるかな。別に貶してるわけではないんやけど。

正直な所、あまりの世間の絶賛に、
前半~中盤、終盤のまさに付近まで、
この映画の魅力的な部分が全く見えず、
若干急ぎ過ぎで、そして共感も全くない映画。

なんとなく凄い、というのはあるけれど。

「過剰評価かな」

正直そう思った、ほんとのラスト数分。

それまでが全て布石になって、この映画の神髄が見える。

まさにそのわずかなシーンに圧倒されて、
怒涛の変遷に翻弄されて、最後、手を叩くしかない。

理解は出来ない。

ただ、こいつら、凄い。

そういう想いで、ただ最後に笑いながら拍手をしてしまう。

言っとくけど、相当なウンコ野郎どもだよ。

共感なんて一切ない。

屑や。分かる奴も屑や。

が、凄い事は認めざおえない。

いや、映画としては終盤も、ただの目くらましのような気もする。

前半中盤がシックリ来ない分、後半の怒涛の流れにパニックを起こされた気もする。

これが意図的なのか、偶然なのかは分からないけど、
何にしろ、時間枠内で展開された物語は、まとまった。

ただ最後の数分間の記憶を残し、それに圧倒され、終わる。

これが映画か?

いや、違う気がする。

こいつ等が好きか?

いや、共感出来ないし、大っ嫌いや。

作品全体が緻密で、巧みで、名作か。

違う。

そういう打算的な、頭でどうこう言う事ではなく。

じゃぁ、クソ映画でOK?

いや、面白い。面白い。

まさに劇中の二人の様に、妙な葛藤を抱えながら、
この映画は面白いと言わざるおえない。

ただ一つ、シックリくる言葉は、圧倒。

ただ、最後、ほんの数分に圧倒されて、平伏す。

苦々しくね。

何やろこの映画。
面倒くさいとは思ってたけど、不思議な映画やね。

それとこの映画、多分映画館で観た方が良かった。
絶対に。