やっと見ました。
賛否両論あるようですが、これは私にとっては大好物の映画でした。
ピーンと張り詰めた緊張感のなか、野心家二人の狂気。そのバトルがなんとも見ものです。こういう映画は久しぶりではないでしょうか?少なくとも私にとってはフルメタルジャケット以来の罵声と狂気でした。
お気に入りは最後の件り、教師フレッチャーの音楽への愛にややほだされた感のある主人公が最後の最後に突きつけられた落とし穴、そしてそこからの飛躍。エライもん見たなって思わせてくれるのがこの映画の凄いところかと思います。
劇中の逸話として話されるチャーリーパーカーのシンバルという話あるのですが、まぁそこからインスパイアされたのかなぁというストーリーではある。
しかし、フレッチャーのエゴが凄い。ここまでいくと返って見上げたものです。彼の存在がストーリーを凡百のお決まりの流れから一気に現実に戻してしまうという、最後のシーンの一言には口あんぐりです。この映画のハイライトは彼の一言から始まる。凄まじい。
キャラとして共感出来るのは主人公の父親だけだったなぁ。
公開当時は、むむむ!これは劇場で見らねば!と思いつつ結局準新作になるまで粘って見るといういつものパターンでした。とほほ。かなり出遅れた感有りです。