ツナ

セッションのツナのレビュー・感想・評価

セッション(2014年製作の映画)
4.7
去年最後に見た映画ですが、いやー良かった。この映画で2015年締めくくれて幸せです。

ハートマン軍曹顔負けの鬼教官フィッチャーと、世界的ドラマーを目指すニーマンが織り成すハートフルコメディ!
なわけねえだろクソッタレ‼︎

とにかく理屈抜きに面白い。
主人公が身を投じている音楽という世界がどれほど狂っているか。きっと音楽だけじゃなく、絵画や彫刻、映画だって、人の感性が求められるものは何時だって明確な物差しがない。だからこそ、自分の在り方次第でどこまでも上り詰められると勝手に解釈しました。
けれどそんな考察は、皆さん絶賛のラスト9分で完全に消し飛んでしまいましたよ。

音楽以外にも、芸術関連の趣味をかじった方なら解るでしょう。自分の技(或いは作品)にこだわりを持たない芸術家なんて居ないのです。
ただひたすら上手くなりたい。ダメ出しをされれば悔しさと反発の狭間で揺れ、挫折を味わいながらもいつか絶対にデカイ事をしてやるという野望は捨てられない。何よりニーマンとフィッチャーに共通するのは、妥協を許さない完璧主義。どこまでも真髄を目指すそのストイックさ、大好きです。
そんな情熱を持った主人公が、同じく教師としての情熱を持ったフィッチャーと交流し、わずか106分というこの映画の中でどう成長していくか見届けて下さい。

そして最後のセッション!二人の「情熱」が、加速するBPMの中でぶつかり合い、混ざり合い「狂気」に昇華していく様は圧巻の一言。ニーマンのドラムと共に観客のボルテージが最高潮に達した時、狂気に彩られた"音楽"の素晴らしさを垣間見るでしょう。ブラボー‼︎