TSUTAYAで流れていた映像で思わず、目を奪われたのがこの作品です。
大好きな音楽映画でパッと思い浮かぶのが「天使にラブソングを」な私ですか、この2作がまさに対極なんです。
「天使に…」は音楽を通して、周りの人を幸せにしていきます。
しかし、対して「セッション」は音楽で名を残すために自分の大切なものをドンドン捨てていくストイックな作品です。
この作品の中で目を引くのは、やはり主人公ニーマンのバンドを指揮するフィッチャー先生。平成生まれのゆとりな僕ですが、「昭和の部活の顧問ってこんな感じなんだろうな」と思うような生徒の心をへし折って悔しさで成長させようとするスタイルの先生です。
僕も少年野球をしていた時に受けたケツバットを思い出しながら、ゾクゾク画面の外からフィッチャー先生を眺めていました。
そんな、先生なんで演奏も気に入らなかったら、ソッコーで止めます。驚くことに一曲まるまる聴くことが出来るのはクライマックスまでありません。
ただ、クライマックスの一曲が素晴らしいんです。ニーマンが手を血だらけにしながらも音楽を続けてきた理由を感じられます。