まとぅん

セッションのまとぅんのレビュー・感想・評価

セッション(2014年製作の映画)
3.5
ディミアン・チャゼル監督の『バビロン』が来年公開(公開日未定)ということで、温めていたコチラを鑑賞🎬

全然映画を観る時間が取れない...関係ないけど『ブラックパンサー/ワカンダフォーエバー』も早く観たいのに〜ともどかしい日々を過ごしております🥹


○2014年世界各国の映画祭で注目を集め、第87回アカデミー賞では助演男優賞他、計3部門を受賞。『ラ・ラ・ランド』を手掛け、本作は弱冠28歳で長編監督2作目となったデイミアン・チャゼル監督。
ベテラン俳優のJ・K・シモンズがフレッチャーを、マイルズ・テラーがニーマンを演じる。
教官と教え子マイルズ・テラーの構図は『トップガン:マーヴェリック』と一緒で、彼はまた扱かれている😂



ー世界的ジャズドラマーを目指して名門音楽学校に入学したニーマンは、伝説の教師と言われるフレッチャーの指導を受けることに。しかし、常に完璧を求めるフレッチャーは容赦ない罵声を浴びせ、レッスンは次第に狂気に満ちていく...



↓ネタバレ含みます❗️



○家のスピーカーでも迫力はあり、演奏も素敵だった!が、汚い言葉や飛び交う怒号には耳が痛くなり、観ていて少し辛かった😓笑
今時あんな教師いたら大問題になりそうなレベルのパワハラ笑
一昔前までは頻繁に起こっていただろうし、自分も小中学生の頃に所属していたクラブチームとかでは経験がある。ので人によってはトラウマを呼び覚まされるかも?


○「ほめて伸ばす」or「厳しく鞭打って伸ばす」
人によって合うタイプは異なると思う。
強圧な指導に涙を流す生徒もいたが、あれは「合ってない」タイプかな?
指導者って実績があってもそれを見分ける力が無いと「良い指導者」とは言えんのではないか?

狂信的な音楽への愛を持って指導しているんだろうが、周りの"才能無い奴ら"は目もくれないような教師は何か好きになれない笑
とはいえ、この鬼教官は、カリスマ性はありの、教え子達を率いて賞まで取っちゃうほどの才能があるので一種の洗脳も含まれてそう🫠
あと実績ある方に限って、エゴも強く自分のやり方を押し通すことも多い、とかありそう...(エビデンス無し)


○そんな鬼教官に負けじと、挫けず、逆境に立ち向かう主人公も狂ってはいる。
音楽のような芸術作品にはそれほど熱量を持つことが一人前になるためには必要。
...だけではないと思うが、汗と血までも流しながら練習を繰り返す。「一つのことに打ち込む」努力は並大抵の者では出来ないので尊敬する。 
辛い顔してドラム叩くより、笑顔というか、充足感に満ちた顔で叩く姿を観ると安心した😮‍💨好きなことは楽しく出来ねば!

鬼教官と教え子にしか分からない境地に辿り着いたラストのドラミングは圧巻。だが、観客はもちろん、観ているコッチは置いてけぼり感🙄2人だけの空間ってやつか。説明とかもなく、そのまま幕を閉じるし笑
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