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セッションのcuziamのネタバレレビュー・内容・結末

セッション(2014年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

恐ぇ〜、ひぇ〜。演奏中緊張止まらん。


僕が所属していたジュニアオケの監督もフレッチャー程ではないけどこんな感じだった。
指揮棒折って床に叩きつけたり、メガネ投げたりしてたなー。僕が入る前は椅子投げたりしてたみたいだけど、歳のせいか時代のせいか徐々に過激さは減っていった。
そんな訳で序盤の椅子のシーンは鳥肌だった。

止められても最初は「違う」しか言わんねんよなー。


誰でも出来る。腕を振って拍子を取るだけなら。
私は皆を期待以上の所まで押し上げたかった。それこそが絶対に必要なんだ。
でなきゃ現れない、次のルイ・アームストロングもチャーリー・パーカーも。
いつか彼が成功した理由を話したな。
「シンバル投げ」

彼はジャム・セッションでヘタをさらした。
ジョー・ジョーンズにシンバルを投げられ、笑われてステージを降りた。
その夜は泣きながら寝たが、翌朝は練習に没頭した。
1年後、またリノ・クラブへ。史上最高のソロを聴かせた。
もしジョーンズが「平気さ、チャーリー。大丈夫、上出来だ」と言ってたら?
チャーリーは満足。「そうか、上出来か」
"バード"は生まれてない。
だが、世の中甘くなった。
ジャズが死ぬわけだ。スタバあたりで売ってる"ジャズ"のCDが証明してる。


あのヘラヘラしたドラマーは、実は主人公への刺激剤だったって所がアツい。


でも密告はバレてたか!教授辞めさせられた腹いせにドラマーの道を潰そうってか。復讐の仕方が最悪や。初めてやし楽譜ないし。自分の楽譜と他人の楽譜が違うのトラウマ。

また自分語りやけどコンサート中、隣の子が持ってくるはずだった楽譜が、その子も僕が持ってくると思ってて、楽譜無しで弾いた事あったな笑 1曲だけやったから、暗譜やったり前に座ってる子の楽譜を見たりした記憶。
身に覚えありすぎて思い出した。

半袖になるシーン最高。終わり方最高。
フレッチャーの理想叶ったっぽいな。あんなお互いギスギスしてたのに演奏終わる瞬間ニヤニヤで、こっちもニヤニヤ。狂気。


フレッチャー権力行使の最悪パワハラ男やけど、彼と同じように音楽への狂信的な情熱がある人間には、良い刺激剤になるんだろうな。こういう人のお陰で天才が発掘されるんだろうし。
女の子に優しかったのとか、泣いたりとか、刺激剤のくだりとか、愛情がない訳ではなさそう。
最後のはただの復讐やろうけど、他は意図して厳しくしてた、って信じてる笑
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