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セッションのsaorinoのレビュー・感想・評価

セッション(2014年製作の映画)
4.6
◆挫折なしに、天才にはなれない。
名門音大のドラマーはある日、学内の著名教師・フィッチャーにスカウトされる。ピッチ、リズム、バンドバランス、すべてにおいて完璧を求めるフィッチャー。張りつめた空気の中で全神経を集中させて、極上の音を作りあげるバンドで彼は何を知るのか。

どんなに罵られても、どんなに人格否定されても、のし上がっていく。そんなドラマーに勇気をもらいました。挫折は、なによりものカンフル剤。それは同じように何かを極めようとしたことがある人なら、わかると思います。

幼い頃から音楽漬けだったわたしは、中学の頃、フルートの音色に心を奪われました。わくわくしながら入部したら、待ち構えていたのは、学年イチ厳しい女教師。フィッチャーのようにイスは投げなかったけど、いつも顔を震わせて怒っていた。罵声を浴びる日常で、音楽にだけ才があったと思っていた私は、すごく打ちのめされました。ホントによく怒られていたので、一時期わたしも色々とやばかったんですが、辞めようと思った記憶は不思議とないんですね。なんでだろうなぁ。

でも三年生の最後のコンクールでは、ソロを吹いたり、フルートの目立つ曲ばかりあった。先生は私のこと、ホントはどう思っていたんだろうか。なんて思い出しました。この頃の、なにがあってもあきらめない気持ちや限界にチャレンジしていく姿勢、ストイックに目標到達を目指す姿勢は、今でも私の背中を押してくれています。

in this story,no bird.
ラスト9分に、あなたもきっと息をのむはず。