このレビューはネタバレを含みます
フレッチャーにはあまり共感できないけれど、良い映画だと思った。
ラ・ラ・ランドを先に見ていたので、演奏シーンでのカメラの急移動のような演出が既にセッションであったことにも気づけた。
テーマとしても、「夢を叶えるための犠牲は何か?」という点で共通しているように思う。
生徒を潰して、結局育てられなかったという点でフレッチャーは教師としては無能だと思うけれど、バーでの彼の演奏や、そこでの話からは彼自身の苦悩がうかがえた。
ラストの演奏、ここでやっとアンドリューはフレッチャーと互いに指示を飛ばしあい、一瞬彼を「食べて」しまうほどに成長し、フレッチャーにとっても初の「育った」生徒となった。