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セッションのtyapiokaのレビュー・感想・評価

セッション(2014年製作の映画)
4.3
セッションはゲイ映画。わざと他の生徒に気がある振りをする教授、嫉妬する主人公。その後、交通事故が二人の仲を引き裂くが、運命的に再会する。しかし、元カノのほうに気をとられる主人公。そして教授の復讐。しかし、それでやっと、二人の世界が訪れる。最後ドラムを叩く主人公の表情は絶頂そのもの。
5月9日再観賞
楽譜の行方、もしかしたら教授がかくしたのかも。主人公のライバルをわざと見つけ出したり、才能ある者の死を悲しんだり、どこまでが教育としての範囲なのか、境界が曖昧なのが何度も観る楽しみになる。最小限の家庭と恋愛パートのおかげで芸術至上主義が際立つ。数十分置きにある種のバトルシーンが挟まれるため緊張感が続く。演奏前の沈黙が恐ろしい。そして溜めに溜めた末の、ラスト10分は実に痺れる。また、どんでん返しものとしても伏線が上手い。最後の台詞は「goodjob」だろうか。
2024.01.01
ジャズを目指していたはずなのに理想を追い求めすぎてしまいオーケストラじみてしまっていた先生を期待を超えた生徒がジャズを教える話なのかも。「合図する」の凄まじさがカタルシスになるのだろう。周りを巻き込む演奏者主体のジャズに戻れたのかもしれない。先生が救われた話でも在る。
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