マーフィー

セッションのマーフィーのネタバレレビュー・内容・結末

セッション(2014年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

La La Landが良かったので、長らく観たいと思っていたところ、
ようやくプライムビデオに追加されたので、早速視聴。

鬼指導者のしごきに耐えながら、ひたすら音楽に没頭していく姿は、かっこよくも見えるし、
音楽のために自分から関係を持った彼女を捨てて、交通事故に遭ってまでも演奏しようとする姿は、良くも悪くもバカに見える。
手放しに最高!とは言えないけど、
あぁ大学生だなあ!何かに打ち込むって素晴らしいなあ!と思える。

J・Kシモンズ演じるフレッチャー、かなりのハマり役だと思うんですが、
その陰湿ぶりには少しスッキリしない部分も感じました。
後半でアンドリューに語ったように、
純粋に真の演奏者を発掘するために
あそこまでの鬼指導者っぷりがあるのなら
まだ良かったのですが、
最後のコンサートでアンドリューを陥れる様は単純に醜い。
最後はお互いに笑顔を見せてのセッションだけど
あれでは挽回できないほどの陰湿さ笑

まあそのお陰で最後の逆転劇があるんですけど。
あれに関しては好きでした。
バンドを指揮する立場の人間が、バンド内のドラマーに指揮を奪われ、更に自分も指揮されてしまっている姿は、指揮者として恥だと思います。
楽譜なしで演奏させられることになった時に、
単純に即興演奏の上手さで挽回するとかいう逆転劇よりも、粋だなと思いました。

展開として大きく跳ねるのはもちろんラスト。
観る人もそこまでじっくりたっぷりフレッチャーへのストレスを溜め込んでみては?
マーフィー

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