ヤッバ。。。。ヤッバ。。。。ヤッバ。。。。(3回言う)
夢と挫折/理想と現実/青春と逡巡/自由と社会/安定と不安定/抑圧と解放/選択と幸福/教育と学校......
見る人によっていろいろな立場に立てる入り口を設けている映画は尊い。それが意図的でもそうでなくても。
なにかわかりやすいカタルシスにつながっていくような展開も好きだが、何かをきっかけにイベントが起こり、またそのイベントに引っ張られて別のイベントが起きる、という進み方は、より「リアルへのリスペクト」を感じられて好きかもしれない。
とくに”夢に向かって頑張る”系の映画では、成功または失敗に収束してしまうことが多いが、そちらの良さを残しつつも、最終的には今まで感じたことのない感情の振られ方をする。
この映画は、一本のレールを真っ直ぐに滑走していくジェットコースターではなく、乗り物自体の振動によって進んでいくアトラクションである。意図的にブレるカメラワーク、揺れるシンバル、滲み飛び散る血、また音楽という大きなモチーフ自体からもその”振動”のイメージを感じることができる。