Remy

セッションのRemyのレビュー・感想・評価

セッション(2014年製作の映画)
3.6
鬼教官に立ち向かう青年の構図。自分の人生で出会った何人かの恩師を思い出した。中学受験でも大学受験でも、あれほどではないけどよく罵倒されたなあ。でもたしかに愛と信頼があって、すべて懐かしい思い出である。自分は打たれ強いというか、喜んで打たれに行くタイプなのかもしれない。あと、圧倒的になるには想像を絶する努力が必要だと再認識し、ゆるふわな大学生活を反省した。
映画の話に戻ると、鬼教官はもっと鬼教官であってほしかった。最後が若干陰湿なので、そこはやはり罵倒で勝負してほしい。フルメタル・ジャケット並みにとは言わないけど。青年はやや軟弱なので、もっと狂気に陥ってほしかった。恋愛要素は要らない。街を歩きながらゴミ箱を叩き出すレベルまで頑張ってほしい。
とはいうものの、映画を観たあとの体力の消耗がすごい。しんどい。いい映画の証拠だと思う。試験前になぜ観たのか。
共感性羞恥を発揮したため集中して聴けなかったが、音楽は見事なので、また落ち着いたら聴きたい。
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