このレビューはネタバレを含みます
初見のときは、前半の4分の3くらいは、「なんでこんな理不尽なもの見せられてるんだろう」と苦痛で仕方がなく、最後のシーンのカタルシスだけが良かった。
2回目は、昔見た時と全然違う映画になっててびっくり。
フレッチャーを少し理解してしまった。
彼は純粋に、次なるチャーリーパーカーを生み出したかっただけ。
音楽への愛と、生徒への愛があるんだけど、やり方が壮絶に間違ってて、伝え方が壮絶に間違ってるツンデレ。ツンが99.9%のツンデレ。
かわいそうな人、孤独な人、理解されない人だなと思った
この映画見てまさかフレッチャーに同情、感情移入するとは、、、
拳で殴り合う、
ならぬ、
音楽で殴り合う、って感じでやっぱり最後のシーンは本当に好き。
立ち向かって行くニーマンをすげえ応援したくなるし、笑っちゃうし、いいぞ、いいぞ、その気味だ!!ってなってすごく痛快。
で、ニーマンはフレッチャーの待ってた高みにまで登りつめて、それをはるかに超えていく。
フレッチャーは、自分を凌駕してくれる本物を待ってて、ニーマンがそうなって現れてくれたから、もう孤独じゃなくなったし、喜びを覚えた。
これってある種、フレッチャーとニーマンの愛の物語でもあるんだよな。
フレッチャーの空回りする強すぎる愛に、ニーマンが応えるという。
とにかく最後のシーンで2人に信頼関係が生まれる。
理不尽だったフレッチャーのメソッドが実を結んでしまうという。。人一人殺してるので許されるべき教育では断じてないけどね。。本当に。
名作は観る度に違う世界を与えるんだなと思った。