このレビューはネタバレを含みます
生涯ベスト級。
最初見た時はフレッチャーがクズすぎてニーマンが可哀想だと感じたが、何回か観るうちにニーマンもクズじゃね?と思い始めた。どうしようもないクズ二人のヒューマンドラマ。そこには笑い有り、怒りが有り、感動があった。そんな色んな感情がこの作品を昇華させていく。
そしてなんといってもラストの場面。
あの9分間は音楽から疎外された二人だけの世界。しかもこの二人は音楽に特別な才能も無ければ、完璧な音楽家とは言い難い。しかしそんな二人が最後音楽によって報われる、つまり崇高な芸術を完成させることにカタルシスを感じ、キセキを目の当たりにすることができる。