このレビューはネタバレを含みます
先生の理不尽な指示を「泣いて受け入れる」ことは生徒にとって一種の「服従」であり、主人公は最後の最後でその理不尽を突っぱね返すことで、先生と生徒という「主従関係」を、指揮者と他奏者を導くドラマーという「対等な関係」に持ち込むことが出来た。ここにカタルシスを感じた。
カタルシスに加えて、シンバルから跳ねる汗、スネアに滴る血、冒頭に繋がる演奏、口元の見えないニヤリ…最後の数分は映像でも音楽でもとにかく熱い気持ちにさせられたが、ちょっと暑苦しすぎるかも…人によっては相当疲れる映画。
色んな捉え方があると思うが、僕の考えとしては…先生には優しさなんて微塵もない。ただ自分勝手なヤバイ人です。笑