じょにー

セッションのじょにーのレビュー・感想・評価

セッション(2014年製作の映画)
4.9
ずっと見たかった映画。劇場で爆音映画祭の予告を見て迷わず参戦。
こいつを爆音で観ずに何を観るって感じですが、肝心の音圧は思った程ではなかった、、。普通の映画でこのくらいでも全然いいなと思えた。ちょうど中心辺りの席でスピーカーから遠かったからかも。

さて、本編。
シンプルなストーリーと小さなスケールだったのに、あの数分、もしくは数十分間(もはや時間の感覚なんか無い)、スクリーンの中に引きずり込まれ、ドラムセットと一体になり、激情を憑依させられ、音やらリズムやらのすべてとぐしゃぐしゃになったような体験をした。
初めて映画を観て息切れした。本当に肩で息をしながらエンドロールを傍観した。
音楽というたった一点の交じり合い。今まで観たどんな映画より美しい。

音楽は大好きなので疑問に思う箇所はなかった。それでも、ドラムに詳しくなってから観てみたかった。数十分でいいから、ドラムを叩いてみてから観たかった。それくらいにスポットライトは狭く、主観的。ひたすらに高圧的で無骨。

人の産み出すものの中で、音楽は複数回体験することで楽しみが増すと聞きます。もちろん映画や漫画なんかにも言えるし、人によるとも思いますけどね。
だからもしこの映画を初めて観るなら、ドラムを勉強したり叩いたりできなくても、セッションのサウンドトラック(中でも“Whiplash”と“Caravan”の2曲)を聴いてから観てみてほしい。頭にうっすら入れるだけで、臨場感が全く違うはず。

もうひとつこの映画の核心について言いたい。コメントで。
狂気なんかではなく、こちら側の人間にとっての普遍について。

あと、セッションを観てからラ・ラ・ランドを観たら、あの場面で、、、と言ってる人の気持ちがよくわかりました。
いち場面に限らず、どちらを先に体験するかでもう一方の感じ取り方が変わりますね。こっちを観てからラ・ラ・ランドの世界に踏み入りかったな。