冒頭のニーマンのドラム練習シーンから引き込まれた。彼に感情移入しながら、あるいは彼の母のような気持ちで見るのだろうなと思った。しかし、彼は思ったより傲慢で自己中で野心家だった。
想像していた若手ドラマーが鬼教官に鍛えられる話ではなかった。いや、そうなのだが、思っていたお話ではなかった。
音楽の世界でもスポーツの世界でも彼のような指導者は、わりといるのだろう。本人は鍛えているつもりなのだろうが、実際は自己の欲望を満たしているだけのような。ただ、そういう指導者の下で花開く才能もあるような。そんな厳しい世界を実際は知らないが、鬼指導者、暴力的指導者、サディスティックな指導者はいる。
それによって潰される才能もあり、伸びる才能もある⁉︎
鬼教官との戦いの物語。最後に勝ったのか。戦いつつ一つの音楽を完成させたのか。
最後の演奏に持って行くまでの、それまでは前段、前段あってこそのクライマックス。
長々と書いた割には、ポイントずれてるような気がする。生ぬるくダラーっと生きている私には、到底理解できない厳しくも狂った世界のお話でした。
