りんたろう

セッションのりんたろうのレビュー・感想・評価

セッション(2014年製作の映画)
4.8
すごい映画を見てしまった。その一言に尽きます。

"では、ウィップラッシュから"
物語の始まりから一気に引き込まれて、
中盤にはこのセリフが出てくるだけで
ヒヤっとするようになりました。

最高峰の音楽大学。
その中で、誰もが憧れるトップバント。

その指揮者から実力を見出された日には、
今まで声もかけられなかった女の子を
デートに誘ってしまうほど舞い上がり、

かと思えば、演奏への要求の高さに打ちのめされる。とてもじゃないけど、"音楽を楽しむ"
なんて悠長なことは言ってられない。

踠いて、踠いて、
やっと糸口を掴んだかと思えば、
自分と同じ事が出来る人間なんて
いくらでもいると思い知らされる。

苦しい。ホントに苦しい。
泣きそうになりながらドラムを叩く姿に
同じように顔を歪めながらも釘付けになりました...。

そしてダネレン大会の演奏の頃には
もう、辞めて!と思わず叫びたくなり、
悔しさだけを原動力にひたすら自分に鞭を打つ
ニーマンを見ていて苦しくなりました。

けれど、そんな思いも吹き飛んだラスト20分。
とんでもなかったです。

あの鬱屈した悔しさがあったからこそ。
滲み出た思いがこれでもかと溢れてました。
ラストまでの90分は、あの2人のセッションを見せる為にあったと言っても過言じゃないなと...。

"チャーリーパーカーは挫折しない"

ラストの2人の表情は最高でした。